新局舎の設計をおこなったのは、横浜出身の技師中山広吉(1896-1987)で、戦後も長きにわたって郵政省の営繕組織を率いた建築家です。新局舎は、以前のものとは大きく異なり、外壁には濃茶色のタイルを全面に貼り、装飾を控えた堅実なデザインでありながら、2階から4階をまとめる柱型や、水平に走る石の装飾帯などに古典主義様式の構成を残すなど、昭和戦前期の逓信省特有の意匠が認められます。
中山広吉肖像
中山広吉肖像(中山辰夫氏所蔵)
竣工当時
竣工当時((株)NTTファシリティーズ所蔵)
第一玄関
第一玄関((株)NTTファシリティーズ所蔵)