戦後横浜写真アーカイブズ
奥村 泰宏
1914(大正3)年に燃料商の老舗、奥村商会(西区)の家に生まれ、1937(昭和12)年から家業に従事しつつ写真家活動を行う。戦後、日本厚生団の活動に参加して戦争被害者救済の社会事業に尽力したのち、占領期の横浜市内の撮影を開始し、占領軍が闊歩する街並みのほか、「浮浪児」や「混血孤児」、「風太郎」など、戦後横浜の実相に迫る写真を多数撮影した。1995(平成7)年逝去。奥村の写真群は、2018(平成30)年に栗林阿裕子氏によって寄贈された。