横浜本牧海岸

横浜本牧海岸
タイトル: 横浜本牧海岸
年代: 大正・昭和戦前期
分類名: 本牧・根岸
分類番号: 026-01
当時の雑誌より:
  「本牧の海は遠浅で、水が清い。
 断髪のチヤブガールが柄の荒い縮緬の着物を下着もせずに、無造作に肌にぢかに着て、裾をくるりとまくつて、安つぽい色褪せたペテイコートを、潮風にヒラヒラ靡かせて、堀(ママ)た蛤をバケツに入れて、二三人位で燥ぎ乍ら、素足で浜を通る。」(「横浜行進曲」『大横浜』1929年7月号)
谷崎潤一郎の手紙より:
  震災前に本牧に住んでいた谷崎潤一郎は自宅近くの喧噪を次のように書簡に記す。「それに本牧の宅の附近は毎日々々水泳客が黒山のやうにやつて来て夜になるまでドンヂヤン騒ぎ——夏はあの辺はとてもいけません。それで私一人だけ兎も角も山手のガランとして西洋人の部屋を書りて(ママ)そこで起臥してゐるのですが(後略)」(1922年8月11日付中根駒十郎宛書簡。『神奈川文学散歩展 横浜—文学の港』(県立神奈川近代文学館)所収図版より)
備考: 絵葉書は1918(大正7)年以降の発行。