伊勢佐木町通り[オデヲン座付近]

伊勢佐木町通り[オデヲン座付近]
タイトル: 伊勢佐木町通り[オデヲン座付近]
画像出典: 当館蔵絵葉書
年代: 昭和戦前期
分類名: 伊勢佐木町
分類番号: 022-05
解説: 画面左、長者町通りとの交差点の角の建物が洋画封切館として知られたオデヲン座(1911年創業)。1936(昭和11)年、隣接する又楽館(映画館)の敷地をあわせて鉄筋コンクリート造の新館を建設した。手前書店の店頭には講談社発行『キング』の広告が見える。絵葉書は1933〜45年の発行。『VIEWS OF YOKOHAMA 横浜名勝 港外通商の大貿易港』と題された絵葉書セットの1枚。
当時の雑誌より(オデヲン座の印象):
  「根津(恭)。 此の館で一番好感のもてる事は六崎氏が音楽家出身だけに、伴奏音楽も休憩音楽も他館より抜きんでゝる事だよ。(中略)
大井町(弘)。 此の館の観客は知識階級者が多いので、観客も汚ない服装、つまり隣席者に不愉快を感じさせる服装の者がゐない。それに婦人席には老人は余り見受けない。そのかはり洋服のモダンガールは見受ける。(中略)
映山(紅葉)。 でも、随分這入るね。
大井町。 つまりは宣伝が上手なんだね
映山。 横浜唯一の横浜での封切洋画館である関係とも言へるね。」
(「横浜各映画館感じ座談会」『大横浜』1929年5月号)