最も繁華殷盛を極むる伊勢佐木町通り[1丁目] 

最も繁華殷盛を極むる伊勢佐木町通り[1丁目]
タイトル: 最も繁華殷盛を極むる伊勢佐木町通り[1丁目]
年代: 昭和戦前期
分類名: 伊勢佐木町
分類番号: 022-04
昭和戦前期の調査資料より:
  「(伊勢佐木町は)大震災に遇て灰燼に帰し、外観を容へて更生はしたが経済的打撃は何と云つても大きかつた。(中略)一般消費力の衰退を反映して不振に喘ぐ折柄、新興百貨店の進出に漸く苦悩の色を表し、中心部に於てさへ貸家札の横貼を散見するに至つた。乍然最近二、三年来は一般景気 殊に糸価の回復、貿易軍需の両インフレも漸く大衆層に浸潤し来るに及んで漸次活況を呈しつゝある。(中略)更に横町、裏通等、本通と共に所謂綜合盛り場商店街を構成する重要分子として除外視することは出来ない。此等派生街に密集するカフエー、バー、飲食喫茶店及コリント、射的等遊技場は其数八百を超へ、更に之等を媒介として曙町、真金町、日本橋の遊廊に続いて居り本市に於ける歓楽の中心市場でもある。」(「横浜市内商店街ニ関スル調査」商工省商務局、1936年)
備考: 伊勢佐木町2丁目から1丁目を撮影している。左手角(1丁目側)の建物は横浜興信銀行。左奥には野澤屋百貨店。右手前の和風建築は花見せんべい。通りをはさんで1丁目側の右手には亀楽せんべい。奥の右側の建物の看板「サクラビールサロン」は有名なカフェー。不二家洋菓子の看板も見える。絵葉書は1933(昭和8)年以前の発行。