眼下に眺むる吉田橋と伊勢佐木町通り

眼下に眺むる吉田橋と伊勢佐木町通り
タイトル: 眼下に眺むる吉田橋と伊勢佐木町通り
画像出典: 当館蔵絵葉書
年代: 昭和戦前期
分類名: 伊勢佐木町
分類番号: 021-04
当時の雑誌より:
  「横浜のデパート界より由緒ある越前屋去り相模屋また停頓状態にある中に犬猿もたゞならぬ態度で対立するのが松屋と野澤屋とである(中略)デパート客の人員はデパート協会に定期的に報告され、之は絶対の秘密となつてゐるがそこに表れた数字は松屋は野澤屋の半数にも満たない。乍併一人当りの買上高は野澤屋は松屋の半分以下である。それは云ふまでもなく野澤屋の特徴が雑貨にあり、松屋が呉服類に優秀点を有するが故である。(中略)松屋店員がおつとりとしてゐて華客の扱ひによろしきを得てゐるに反して野澤屋のやゝ劣る点あるを見受ける。」(「対照小観」『大横浜』1934年1月号)
解説: 吉田橋と伊勢佐木町を望む。左手は1930(昭和5)年10月1日に新築開店した松屋呉服店横浜支店(地上7階地下1階建て)。松屋は銀座に本店があった。戦後接収されて米軍が病院として使用、返還は1955年11月までなされなかった。右手キリンビールの看板のかかる建物がイセビル。その奥に野澤屋百貨店も見える。