[横浜中華街](戦前)

民国情調濃厚なる支那街(山下町)
タイトル: [横浜中華街](戦前)
年代: 1931(昭和6)年頃
分類名: 山下町・中華街
分類番号: 007-04
備考: 正面奥緑色の屋根は聘珍楼。その左隣は一楽。左手前、車が停車している店は中華料理店金陵。右手には理髪店が見える。本絵葉書の年代比定は『横浜中華街150年-落地生根の歳月』(横浜開港資料館、2009年)46頁によった。
当時の新聞より:
  「「断然良いね」
「どうだ感心したか」
「うん、らしいね。兎にかく、東京ではこの気分は味はへないよ」
(中略)
「成昌楼……か。こゝはうまいかい」
「喰ひ意地の張つたヤツだな。何軒だつてあらあね——この田舎者奴」
(中略)
「この金陵酒家つてのは……」
「うんそいつもいゝな、ほかに安楽園、聘珍楼なんて錚々たるものがあらあ、ね」
(中略)
「震災前の方がいいな」
「そりや……」
「銀座は震災後の方がいいぜ」
(中略)
二人のモボがそんなことを云ひ乍ら横丁に這入つて行つた。」
(「浜のゑがほ」『横浜貿易新報』1927年11月28日)