馬車道より望む吉田橋並に伊勢佐木町入口

馬車道より望む吉田橋並に伊勢佐木町入口
タイトル: 馬車道より望む吉田橋並に伊勢佐木町入口
年代: 昭和戦前期
分類名: 馬車道・吉田橋
分類番号: 021-2
備考: 橋の向こう側右の建物はイセビル。樹木に隠れているが松屋(1930年築)も竣工しているようである。
昭和戦前期の調査資料より:
  「横浜港埠頭税関構内の入口、万国橋の西南方弁天通より太田町、相生町、住吉町、常盤町、尾上町、真砂町、港町と各町を順次貫いて吉田橋に至る幹道を俗に馬車道と呼んでゐる。所謂関内の枢軸をなすもので夙に開港と同時に開け、交通の要衝に当り賑盛を極めた街である。従て今尚相当の老舗を数へる事が出来るが、震災復興後に於ける店の構へ、街の相は著しく現代化された為、却て往時の古雅な趣を失ひ、且つ交通系統の変遷は可惜名だゝる老商街をして単に伊勢佐木町と弁天通を結ぶ一通街たらしめた感がある。最近横浜宝塚劇場の出現によつて活気を呈するに至つたが、一般商勢は未だ沈静状熊(ママ)を脱却し得ない観がある。」(「横浜市内商店街ニ関スル調査」商工省商務局、1936年3月)