横浜港大桟橋及第一岸壁に於ける汽船の繋留

横浜港大桟橋及第一岸壁に於ける汽船の繋留
タイトル: 横浜港大桟橋及第一岸壁に於ける汽船の繋留
画像出典: 当館蔵絵葉書
年代: 昭和戦前期
分類名: 大さん橋・新港ふ頭
分類番号: 002-11
解説: 画面右が大さん橋。1928(昭和3)年築の上屋が見える。画面中央、左右に走る突堤が1866(慶応2)年の大火後に造成された「象の鼻」。1934年から37年頃までの横浜港の在港船舶は平均50隻前後(1日の入港は平均7、8隻)。
岸田国士「由利旗江」より:
  「桟橋には、ちやうど、MM会社の巨船ダルタニヤンが横づけになつてゐた。沖の方には、イタリイの貨物船が、しよんぼりと錨をおろしてゐる。
 海岸通りでは、白人の水兵が肩を組んで歩いてゐるのに出遇ひ、税関の前では、これから船に乗り込むらしい夫婦連れの客が、供のものに荷物の指図をしてゐる有様を眼のあたり見た。」
(岸田国士『由利旗江』朝日新聞社、1930年)