◆アウトリーチ展「関東大震災100年 横浜市庁舎の関東大震災」開催のお知らせ

【会期】2023年11月16日(木)~11月29日(水)
【時間】9:00~20:00(29日は12時まで)
【会場】横浜市役所2階 プレゼンテーションスペース
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【入場料】無料

 今から100年前の1923(大正12)年9月1日、神奈川県を震源とするマグニニュード7.9の関東地震が発生しました。江戸時代以来の干拓地や埋立地の上に形成された横浜市街中心部は激しい揺れに襲われ、多くの建物が倒潰します。また、市内289カ所から発生した火災は強風にあおられて急速に燃え広がっていきました。1859年7月1日(安政6年6月2日)の開港以降、発展を続けてきた横浜の街はわずか1日で焼け野原となります。さらに山手や野毛など、下末吉台地の斜面では崖崩れも発生、土砂が建物を押し潰し、人びとの避難路を奪っていきました。
 今日、「関東大震災」と呼ばれるこの災害の犠牲者数は全体で約10万5000人、そのうち横浜市では、推定2万6623人が亡くなりました。当時の横浜市の人口が44万人だった点を考えれば、およそ17人に1人が犠牲になっています。この数値は首都であった東京市の2倍となり、犠牲者の割合などを考慮すると、関東大震災最大の被災地は横浜市でした。
 市域全域が大きな被害を受けるなか、市政の中心地であった横浜市庁舎も無事ではありませんでした。しかし、混乱状況に陥るなか、職員たちは発災後の応急対応にあたっていきます。本展示では、横浜都市発展記念館や横浜開港資料館の所蔵する写真資料を中心に、関東大震災時における横浜市庁舎の被害、横浜市役所の活動を紹介します。大規模地震への備えが叫ばれる今日、防災や減災を考えるきっかけになれば幸いです。


図Ⅰ 2代目横浜市庁舎の全景


図Ⅱ 全焼した横浜市庁舎 1923(大正12)年9月2日午前6時 岡本三郎撮影 横浜開港資料館蔵


図Ⅲ 伊勢山から横浜市街地を望む 1923(大正12)年9月 西野芳之助撮影 横浜開港資料館蔵・NHK横浜放送局協力