お風呂屋さんの戦中日記

開催期間: 2025(令和7)年2月22日(土)~7月6日(日)
主催:公益財団法人横浜市ふるさと歴史財団(横浜都市発展記念館)
会場:横浜都市発展記念館4階常設展示室ミニ展示コーナー
開館時間:午前9時30分~午後5時00分(券売は午後4時30分まで)
休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)

 2024(令和6)年元日、能登半島の先端を震源とするマグニチュード7.6の地震(令和6年能登半島地震)が発生、石川県羽咋郡志賀町や輪島市で震度7を記録するなど北陸地方は大きな揺れに襲われました。また、同年9月には、追い討ちをかけるように、傷ついた被災地を豪雨が襲いました。被災地では現在も不自由な生活を送られている方が多くいらっしゃいます。すでに発災から1年が経過しており、一日も早い復興が望まれます。
 一方、横浜から能登は遠く離れた場所にありますが、深いつながりがあります。開港以降、横浜市内で銭湯を営み、支えた人びとのルーツは多くが能登にありました。2024年7月から9月に開催したパネル展「能登半島と横浜―」では、能登と横浜の双方に残る銭湯経営者の痕跡を紹介しました。その後、パネル展の見学者、現在の銭湯経営者の方々からさまざまな新しい情報が寄せられました。世代交代によって都市移住者の歴史が急速に失われるなか、そうした情報を検証しつつ、残していく作業も重要です。
 そこで本展示では、追加調査で明らかになった銭湯経営者の系譜を中心に、改めて能登と横浜とのつながりをご紹介します。特に今回は横浜だけでなく、東京や横須賀を含めた都市間の人材交流にも注目していきたいと思います。本展示が能登復興の一助になれば幸いです。


日記を残した「白川温泉」の経営者・小林桝太郎 昭和戦中期 表宏江氏所蔵