〔現在展示中の主要資料一覧〕


資料名 作者 年代 所蔵 展示期間 解説


□第一章 江戸と横浜 ―幕末

「〔佃島風景〕」文政2年 中央区立郷土天文館
*佃島の前面の海に廻船が佇む冬景色を描いた叙情的な肉筆画(掛軸)。
「東都名所 永代橋深川新地」歌川広重 江戸時代後期 横浜市歴史博物館  
「五十三次名所図会四 神奈川台の茶屋海上見渡し」歌川広重 安政2年 横浜開港資料館
「五品江戸廻送令」万延元年 横浜開港資料館
*生糸などの横浜直送を禁じた有名な法令の写し。
開港直後の横浜を描いた肉筆画 五雲亭貞秀カ 横浜開港資料館(新堀豊彦氏寄贈)
*2009年に初公開した横浜を描いた美しい肉筆画です。
「横浜道中見物双六」五雲亭貞秀 万延元年 横浜開港資料館 
*当館1階床面でも大きく引き伸ばして展示中! 土日はサイコロもご用意していますので、実際に遊べます。遊び方は当館ボランティアスタッフにお尋ねください。 →詳細
「横浜道中双六」歌川広重 万延元年 横浜開港資料館  
「野毛村切通しより横浜入口吉田橋野毛橋本町えもん坂大門遊女屋町并横浜本村遠景」歌川貞秀 万延元年 横浜開港資料館
*野毛の切通しより、開港場を見晴らす旅人を描いた名品。
「諸国名所百景 東都高輪海岸」歌川広重(2代) 文久元年 横浜開港資料館
*高輪の海岸をゆく外国人女性と供の清国人を描いた錦絵。
「横浜日記」文久元年 横浜開港資料館
*横浜を訪れた武士の記録。横浜を見晴らすように描いた彩色のスケッチ部分を展示します。
「横浜日記」元治年間頃 神奈川県立金沢文庫
*横浜で勤務した幕臣の記録。この資料にも横浜港のスケッチがあります。
コルヴィル書簡集 1860年 北区飛鳥山博物館
*来日したイギリス艦カミラ号船長の自筆のレターブックです。所蔵館以外では初めての公開となります。 
The Treaty Ports of China and Japan. a comlete guide to the open ports of those countries together with Peking, Yedo, Hongkong and Macao. N.B.Dennys  1867年 横浜開港資料館
イギリス横浜駐屯軍幕末写真帳 1866〜67年 横浜開港資料館
*イギリス陸軍第9連隊グレニー中尉が所蔵していた写真アルバム。幕末の江戸を撮影した珍しいショットが含まれています。今回は「高輪接遇所」(イギリスの2番目の公使館)を写したショットを初公開します。
元町付近の英仏軍事施設を描写した絵図 「横浜地図全図」 東京大学史料編纂所
*「外務省引継書類」のなかに、元町近辺の英仏軍の施設を示す手書きの絵図がありました。
「軍艦見取図外諸港見取図」明治初年 東京大学史料編纂所
*幕末の幕府軍艦のスケッチ帖です。幕府軍艦を描いた資料は貴重。
横浜を出航するイギリス艦隊 "British Fleet off Yokohama, 1864" 横浜開港資料館
*横浜から出航するイギリス艦隊をとらえた貴重なショット。おそらく下関戦争前後の撮影かと思われます。
幕府軍艦第二長崎丸に備えられていた双眼鏡・法螺貝 東京都江戸東京博物館
*酒田沖で座礁した幕府軍艦から運び出した資料。坂本龍馬も搭乗した船としても知られています。
Yedo  Bay and Harbour 英国海軍省 1859年 横浜開港資料館 *イギリス海軍省が作成した江戸湾の海図。
「〔江戸近海測量図〕」(パネル) 幕末期 東京都立中央図書館 
*日本側が作成した江戸湾の水深図。測深ポイントが多く、大型の珍しい絵図。必見です。 →詳細
ヒュースケン暗殺事件のスケッチ スミス中尉画 1863〜1866年 横浜開港資料館保管(スミス家寄託)
「神港立合」元治元年 横浜開港資料館
*目付星野金吾の公務日記です。
鎌倉事件の犯人処刑の光景 スミス中尉画 1863〜1866年 横浜開港資料館保管(スミス家寄託)
*幕末に来日した外国人による珍しいスケッチです。
横浜絵図(海から見た横浜絵巻、パネル) 幕末期 東京都立中央図書館 
*海上から視点で横浜を描いた珍しい絵巻物。原資料の展示は終了しましたが、引き伸ばしてパネル展示を続行しています。 →詳細 
「東京横浜往返蒸気船ノ図」明治初年 神奈川県立図書館
A large junk in Yokohama bay(水彩画) 1865年 横浜開港資料館

□第二章 港の建築をめぐって ―明治時代

「江戸遷都意見書」(パネル)前島密筆 明治元年 東京都江戸東京博物館 
「東京十二景 六郷渡し」歌川国輝 神奈川県立図書館 
「東京名所三十六戯撰 つきし海軍所」昇斎一景 明治5年 東京都江戸東京博物館
「築地外国人居留之図」(パネル)東京大学史料編纂所
築地外国人居留地近辺の絵図 東京大学史料編纂所
*これまであまり知られていない、築地居留地近辺の手書きの絵図。計画図と思われます。
「〔東京新島原遊郭・築地居留地〕」歌川国輝 明治2年 横浜開港資料館
*築地居留地を描いた錦絵です。 
ア・ハーブルのゴミ穴出土の西洋遺物 中央区立郷土天文館
*近年発掘された中央区の遺跡より出土した明治初年の外国人の生活資料。洋酒ボトル・包丁などを展示します。
「横浜波止場ヨリ海岸通異人館之真図」歌川広重(3代) 明治期 横浜開港資料館
*ポスターにも使用している異国情緒あふれる錦絵です。
「横浜海岸通之図」歌川広重(3代) 明治3年 横浜開港資料館
ブラントンの横浜築港設計図(General Plan、パネル) 明治7年 早稲田大学図書館
*イギリス人技師ブラントンから大隈重信に送られた横浜港の美しい彩色図面です。
「新波止場絵図」 明治5年頃 東京大学史料編纂所
*湾曲した波止場を描いた図面。現在の万国橋あたりに計画されていた波止場を描いたものと思われます。
「東京蒸気車鉄道一覧之図」歌川芳虎 明治4年 物流博物館
田口卯吉『経済策』 経済雑誌社 明治15年 横浜都市発展記念館
「東京市区改正予図」小林探景画 明治21年 横浜開港資料館
*東京の未来予想図を描いた錦絵です。
「臨時横浜港設備委員会議案」明治38年頃 横浜開港資料館
〔書簡〕(横浜桟橋工事の概況他) 神奈川県坂出鳴海→丹羽鋤彦 明治34年 横浜市史資料室
横浜船渠の開渠当日の写真 恩地薫氏蔵 横浜開港資料館保管
幕末・明治初期の神戸居留地遠景 横浜開港資料館
イギリス公使館員A.A.J.ガワー関係写真のなかの1枚。
船舶模型 五大力船 (1/20)  船の科学館
船舶模型 ダルマ船 「泰晴丸」 (1/20) 船の科学館
船舶模型 浚渫船「安房」(1/100) 船の科学館
*京浜間で活躍した船の模型を展示しています。

□第三章 東京開港と横浜

大東京鳥瞰図(パネル) 大正10年 東京都立中央図書館
「新東京百景 工場地帯 本所 」前川千帆 昭和7年 東京都江戸東京博物館
東京築港論を説く堀光亀の渋沢栄一あて書簡 「帝都復興審議会書類」大正13年 渋沢史料館
*海運学者・堀光亀が渋沢栄一にあてた「東京築港論」。
堀光亀「帝都復興計画ノ基調タル東京築港ノ必要ヲ論ズ」大正12年 横浜市史資料室
帝都復興案に関する和田豊治の意見書 大正12年 渋沢史料館
鮫島茂「昭和十年の横浜港(草稿)」昭和10年 横浜市史資料室
「昭和大東京百図絵版画 芝浦臨港埠頭ハネ上げ橋」小泉癸巳男 昭和5年 東京都江戸東京博物館
絵葉書「我等の東京港」横浜都市発展記念館
「東京築港ニ関スル陳情書」臨時横浜港湾委員会 昭和7年 横浜都市発展記念館
「東京港修築計画の妥当なる所以に就て」東京市 昭和7年 横浜都市発展記念館
「〔横浜港内外風景写真帖〕」横浜都市発展記念館
*大正から昭和初期の横浜港の写真が貼り込まれています。
大桟橋での見送り(パネル) 中野武正氏撮影 昭和14年 中野武正氏
鶴見の埋立稲荷大明神(古写真) 東亜建設工業株式会社
*浅野総一郎の設立した鶴見埋立組合の後身・東亜建設工業から、貴重な写真をお借りしました。
高い京浜艀船料が東京物価高の一因(パネル)『時事新報』昭和5年3月7日 神戸大学附属図書館
「京浜運河東京府管内埋立計画」横浜都市発展記念館
「工業都 川崎市」吉田初三郎画 昭和24年頃 横浜都市発展記念館
「打倒『東京開港』」東京日日新聞夕刊神奈川版 昭和13年6月3日 横浜開港資料館
東京開港絶対反対の横断幕を貼った横浜市電(パネル) 中野武正氏撮影 昭和15年頃 中野武正氏 *戦前期の横浜の騒然とした雰囲気を伝える写真です。
東京開港絶対反対ビラ 昭和15年 山室宗作氏
東京開港反対のポスター 横浜市会 昭和15年 山室宗作氏
*東京開港を非難する横浜市側が作成したポスター。見ごたえがあります。
「横浜市米貨公債資料」昭和16年 横浜市史資料室
大城のぼる『汽車旅行』(漫画)昭和16年 横浜都市発展記念館 *東京開港にも触れた戦前の漫画。復刻版は会期中に限り、当館ショップで取扱中です!
長谷川時雨『東京開港』昭和22年 横浜都市発展記念館
「大東京十二景の内 十一月 羽田の秋(東京の秋)」藤森静雄 昭和7年 東京都江戸東京博物館
動画:日本ニュース第51号 「東京港開港」<週間話題>日本映画社 昭和16年5月27日 NHKエンタープライズ  *開港当日の東京港を撮影した動画。NHKよりお借りして会場で上映しています。

*展示資料のうち、ここに記載していないものがあります。
*展示期間の定めのない資料のうち、資料の状態によって展示替えをおこなう場合があります。
(4月1日(火)現在)
◆本特別展にかぎり、会期中の再入館は1回まで無料です。