今年は日米和親条約にもとづく開国から150年目にあたります。開国そして開港を経て、日本はさまざまな異文化に直面しました。キリスト教と教会堂もそのひとつです。
日本とキリスト教との出会いは、16世紀までさかのぼりますが、本格的な洋風建築として教会堂が誕生するのは、1859(安政6)年の開港がきっかけでした。横浜では、1862年1月(文久元年12月)、開港後最初のカトリック教会堂が竣工し、次いで長崎では、1864(元治元)年12月に大浦天主堂が落成し、長いあいだ弾圧を受けてきたキリシタンの復活の場となります。
本展示では、二つの開港都市、横浜・長崎を舞台に、キリスト教会堂の誕生とその後の展開を、さまざまな資料からたどります。
会 場 横浜都市発展記念館 3階企画展示室
時 間 午前9時30分〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
入館料 一般200円、小・中学生100円
休館日 毎週月曜日、7月20日(7月19日は開館)
主 催 横浜都市発展記念館
共 催 横浜開港資料館/横浜ユーラシア文化館
/横浜市教育委員会
協 力 長崎の教会群を世界遺産にする会
後 援 近代日本開国・横浜開港150周年記念事業推進協議会/朝日新聞横浜総局/神奈川新聞社/長崎新聞社/毎日新聞横浜支局/読売新聞横浜支局/NHK横浜放送局/NHK長崎放送局/TVKテレビ
I ローマから長崎へ
(1)大航海時代とキリスト教の伝来
(2)キリシタン寺のすがた
(3)禁教下のキリシタン
  −五島に伝わる隠れキリシタン資料−
(4)19世紀アジアのカトリック教会堂

II 横浜の教会堂
(1)天主堂の誕生
(2)教会の形成と宣教師たち
(3)拡がる赤レンガ教会堂
(4)震災復興と鉄筋コンクリート造教会堂

III 長崎の教会堂
(1)キリシタン復活 −初期木造教会堂−
(2)フランス人宣教師の活躍
  −煉瓦造教会堂の時代へ−
(3)教会堂棟梁 鉄川与助の世界